中学受験ー合格するパパの技術

中学受験――合格するパパの技術 (朝日新書)

中学受験――合格するパパの技術 (朝日新書)

父親は、母親と一緒になって受験にのめりこんじゃダメよ。ドンと構えて大極的な目線で子どもの進路を考えましょうという本。
毎日の仕事でいろいろなタイプの社会人と接しているからこそ、こんな立派な社会人になってもらいたいというイメージを持っている。そして、そんな大人になるための進路を考えられる。
しかも父親は子どもと一緒にいる時間がどうしても少なくなるので、そのおかげで客観的になれるというメリットもある。さらに、その少ない時間に与える影響はインパクトがどうしても大きくなる。
そんな特性を活かして子どもと接していけたら最高だ。そんな成功事例がいくつも登場するので参考にしたらいいだろう。

薄々感じていたけど、はっきり言って欲しくなかったこととして、早慶には大学から入るのが一番簡単だという事が書いてある。多分そうなんだろう。定員も多いし、受験機会も多いから。でも「それを言っちゃお終いよ」って感じだ。

子どもがいろいろな体験をできる様に、受験生活漬けにしない様にする指標として、受験は二回までというのはユニークだ。でも実際に多くの人は高校と大学とか、中学と大学みたいな感じで当てはまり、受験勉強は大変だったけれど、それ以外にもきちんと遊んだり部活に打ち込んだりしてきているので、確かに納得ができる。

まだ子どもが小さなうちに受験の雰囲気をつかむのにいい一冊だと思う。