インセンティブ

インセンティブ 自分と世界をうまく動かす

インセンティブ 自分と世界をうまく動かす

最近は本を読んでいるとウトウトしてしまってなかなか進まないのですが、選ぶ本が悪いのか?疲れているのか?
この本もいつもの半分以下のスローペース。
いろいろな身近なことを経済学的思考法で考えて見ましょうということか。本書なりの表現では「内なるエコノミスト」に聞くということになります。
たとえば展覧会に行ったら単に有名な作品を見る、その解説を読むというのではインセンティブが存在しないという。では「内なるエコノミスト」に聞くとはどうしたらいいのか。それは「展示室ごとに、一つだけ持ち帰れるとすれば、どの作品がいいか、それはなぜなのかを考えてみる。」とか「決められた予算で絵を買っていると想像する」のだそうだ。確かにそういった見方をするのであれば、いままでつまらなかった展覧会が楽しい場所に変わるかもしれない。つまり展覧会を見に行くインセンティブが存在しているのだ。
シグナルに関する説明でなるほどと思ったのは、なぜMBAが企業の採用担当者にとって判断材料になるのかという話。それはMBAで学んだ内容に価値があるのではなく、MBAをとるために自制心をもって学びぬく力があることを示すシグナルなのであるということ。そのシグナルには多くのコストがかかるものであるだけに、それを乗り越えたものには高い価値があると考えられるということ。
面白かったのだけれども、眠くなってしまうのはなぜなんだろうか?自分の「内なるエコノミスト」に聞いてみよう。