音の後進国日本 ― 純正律のすすめ
- 作者: 玉木宏樹
- 出版社/メーカー: 文化創作出版
- 発売日: 1998/01
- メディア: 単行本
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面白おかしいエッセイのまとめで手軽に読めた。ちょっと「これ自慢?」というところもあるが、そんな真剣に読んではいけない。
ピアノの音が正しい音階でないというのはどれだけの人が知っているのだろうか?これを平均律というらしい。多少歪んでいるけれどうまくバランスをとった調律なのだそうだ。
それに対して本当に美しいハーモニーを奏でるのがこの本のタイトルになっている純正律。一度聞いてみるとわかるらしい。上記の「絶対音感」にも書かれていたかな。連続的に音を変えられる楽器でないとこのすべての和音で美しいハーモニーは奏でることは、実はできないのだ。そんなこと習ったことないぞ。
全体的に面白かったけれど、最後の章で幻滅。「絶対音感」を読まずにタイトルから想像して筋違いな批評をしているのにはあきれた。批評するからにはきちんと目を通すというのは最低限の行為ではないのだろうか。こんなことで著者に信頼がもてなくなるのはもったいない。