中学受験をまじめに考える本
- 作者: 小宮山博仁
- 出版社/メーカー: 新評論
- 発売日: 2002/04
- メディア: 単行本
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現在のカリキュラムと、中学受験の実態について冷静にまとめられているところに好感が持てる。
私を不安にさせたのは二つ。
- 中学受験に合格してもその先の勉強はさらに大変だという事実。これは、楽にいい大学に入るために受験するわけではないので構わないのだが、息を抜けないというのは辛くないのか心配になった。
- 4年生くらいから塾に通ってバリバリ勉強しているという事実。乗り遅れたか?
でも、自分の考え方が間違っていないということを確認できた部分もあってよかったところもあった。
意欲・関心といった学ぶことに対する能動的な態度は、実はある程度のしっかりとした知識がないと生まれてこないということです。何も知識がなければ、学ぶことに対して意欲や関心は起こりえませんし、まして積極的な態度なども期待できないのは当然といえます。
そう、だから小学生くらいのうちは昔ながらのあるていどの詰め込み学習が必要なんです。そのバケツがいっぱいになったときに、その知識をベースにして自分で考えることができるようになる。そのときに総合的な学習の効果が出るんでしょう。そのときに自分で考えられるようになるために、受験する・しないはともかく一生懸命に勉強することが必要なんだと考えています。
まったく同じことを教育の専門家が本書で述べていたので自信がつきました。