EQ教育
- 作者: ジョンゴットマン,John Gottman,戸田律子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/06
- メディア: 単行本
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あれっと思ったのは表紙には「EQ」の著者であるダニエル・ゴールマンの名前があったのでシリーズなのかと思って読み始めたのですが、ダニエル・ゴールマンは序文を方だけだったというのにはやられた感じがしました。内容は良かったのでどうでもいいことですが。
「こころのコーチ」という親の接し方によって自分の力で生きていける強い人間性が育つという話。「心のコーチ」には5つのステップがあるという。
- 子供のこころに気づく
- 感情の揺れるときを、子供に近づき教育するチャンスだととらえる。
- 共に響くこころを持って子供の話を聞き、子供の抱いている感情を妥当だと認める。
- 子供が今味わっている感情の特徴をとらえ、それを言葉に置き換えてあげる。
- 直面している問題の解決策を共に考えながら、限界を設定し、節度を守らせる。
基本的には心理コンサルタントがやっているような作業なんじゃないかと思う。答えを押し付けるのではなく、考えや感情を整理するのを手伝うという。
頭でわかっていても、なかなか実行は難しいです。
感情を引き出して理解しようとしたら小さな娘は感情が大爆発して泣き止まなくなってしまって驚きました。そして、「え、そんなことを感じていたんだ」ということを話してくれて新発見がありました。びっくりしたけどちゃんと理解できて良かったと思いました。
もうひとつ、印象に残っている部分です。
親業を教えるエデュケイターの多くと違って、ジノットは子供に腹を立てることを否定はしなかった。子供の性格や人格に対する攻撃でないということと、ある特定の問題に向けられた感情が公正なものであれば、腹を立てるのもしつけのうち、という考えである。
この条件を満たすことが重要ですが、やっぱり感情は出していいんだ。というのは安心します。
親も完璧な人間ではないですからね。