さらば財務省!

さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白

さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白

副題は「官僚をすべて敵にした男の告白」
とても面白く、引き込まれてしまって一気に読んでしまった。
これがドラマではなく実話だって言うんだからひどすぎる。
(すでに誰もが感じているところではあると思うが)官僚がどれだけ自分たちのためだけに働いているのかが明確にわかる。
そして、この官僚機構の妨害をどのように防いで小泉改革を実現するかといろいろな人たちが頭を使っていたのかを知ることができた。
この本の中で郵政民営化の基本方針を(官僚機構から身を隠して)策定した後に経済財政諮問会議で議論が行われた場面が熱かった。相手は総務省の官僚からいろいろとレクチャーを受けた時の麻生太郎総務大臣。唯一の反対派だったということだ。これを読むと麻生総理が「郵政民営化には反対だった」とポロッと本音を口にしてしまった背景が理解できたような気がして、思わずニヤリとしてしまった。
いや〜、本当に為になった読み応えのある本だった。次の選挙前に一度読んでおくことをお勧めしたい一冊でした。