7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる

7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる

7歳から「辞書」を引いて頭をきたえる

小学一年生から国語辞典を引きまくる勉強法の実践記。
なんにでも興味津々な小さな子供にこそ辞書を与えて知る楽しみを体感させる。
調べる中でまた新しく興味を引くものが出てくるので、次から次へと知の探求が広がっていくということ。
ちなみに辞書の使い方は3年まで習わない。でもそんなに待っていたら学習に対して構えてしまうようになっているだろう。
だから、なんでも興味を持ったときが、教材の与え時。そう思います。せっかくの子供の可能性を大人の常識で頭を抑えてしまうことはないと思います。子供の力は大人の想像を超えるものがあります。どんな子にもその力はあります。

大人の「勉強ぎらい」を押しつけないこと、という節にこんなことが書いてありました。

さて、覚えさせるべき漢字を少なく限定した、という点について、もう少し検討する必要があります。
そもそも、覚える負担を少なくするという発想自体は、漢字を覚えることは「負担」であるという考えの表れです。つまり、漢字を覚える行為は「苦痛」であり、たくさんの漢字を覚えさせることは「苦行」である、という考え方によっているのです。
おそらく、「まだ小さな子どもに勉強させるとかわいそう」「子どものときくらい、自由に遊ばせてやりたい」という、大人の思いによるものです。
本当に「小さな子どもに勉強をさせるとかわいそう」なのでしょうか。
もしかすると、大人が子どものころ、「勉強ぎらい」になる経験をしていて、勉強させることは、子どもにとってつらいものであるという認識を持ってしまっているからではないでしょうか。
勉強に対する負のイメージを持つ大人が多いのは、とても不幸なことです。勉強がつまらない、つらいものという思いを持つ親や教師のもとで育った子どもは、やはり同じように感じるでしょう。

そうだ、その通りなんだとと感じました。もちろん興味を持つように誘導することはある程度必要でしょう。でも押しつけは逆効果。
興味を持てば遊びと勉強の区別のない子どものうちは、どんどん勉強しちゃいます。止めようとしても勉強しちゃいます。
そうなったら幸せですね。一生、知的好奇心を満たしながら勉強を続けられると思います。
そうしたら学力問題なんて吹き飛んじゃうでしょう。

この本を読んで、勉強が嫌いな人に学習指導要綱を作らせちゃいけないなと思いました。勉強好きな人が作ったらどんなことになるんでしょう。一度見てみたいと思いました。どこかに、そんな取り組みしている人はいないのかな?