「言語技術」が日本のサッカーを変える

「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書)

「言語技術」が日本のサッカーを変える (光文社新書)

日本のサッカーが世界のトップレベルになるためになにが欠けていて、どのように改善しようとしてるのかがまとまった本でした。

ドイツと日本の練習風景を比べてみたとき、まずはっきりとした違いとして私の目に映ったのは、「自分の考えを言葉にする表現力」でした。

これがドイツに学び、コーチ経験をした著者の感じた大きな違いだそうです。
そして、この表現力を身につけて世界を相手に戦っていくにはピッチの外、学校の外の日常生活に問題がある。普段の生活でどのように考え、行動してるのかという基本的な習慣から変えていく必要があると考えています。
現在、指導者の資格を取るために言語技術、ディベート、プレゼンテーションの講習が取り入れられているそうです。根性だけではない、監督コーチの考えを的確に選手に伝える能力が指導者には求められ、選手には自分の考えを仲間や監督に伝え、理解させる能力が求められている。
これはサッカーに限らず、集団で何かを成し遂げようとする場合には必ず必要になるスキルで、仕事でも同じです。
スポーツの世界のトップレベルの考えが、自分の考えと共通してるということに驚かされたと同時に力づけられた感じです。
子どもがサッカーに打ち込んでいるという家庭だけでなく、全ての親や教師に読んで、理解してもらいたい内容でした。